カイコタンの読書ブログ

読書したり映画を観て感じたことをつづっていきます。

破蕾 冲方丁

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冲方丁を久しぶりに読みました。

江戸時代における女の市中引廻しがどのようなものだったのか、よくわかりました。

この本は時代官能という分類ですが、冲方丁らしい深い時代考察のため、当時の雰囲気を感じることができました。

武家社会では仕事や役割が細分化され、農民や商人、寺社の方がより自由に活動できていたのでしょう。

役割が固定化されるほど、内容が特化するというよりも堕落しやすいのだとも思いました。それは今でいう公務員にも通ずるようにも見えますが、平和で安息な社会では、そのようになっていくものだとも思いました。

 

映画 あゝ荒野 後編

後編を観ました。兎にも角にも、主題歌のBRAHMAN『今夜』を感動したまま聴きたいという気持ちで、どう自分が感動できるのか期待しながら観ました。感想としては、すごい映画であり、間違いなくボクの名作リストに入ったということです。長編映画は名作というボクの予感は外れなく、人におすすめしたい映画です。

これまでどこか菅田将暉を敬遠してきましたが、この映画を観て、積極的に観ていこうと決心しました。菅田将暉が今何故活躍できるのかわかったような気がしました。菅田将暉の映画はこれから観ていくのですが、この映画を観て、少なくとも菅田将暉の魅力は理解できたし、役を演じきる凄さはわかりました。

ボクは経験者でもなく、評論家でもないので、技術的なことはわかりませんが、役者は、自分の枠を外して、もらった役になりきるという意識を超えて、役が憑依しているかのような演技を見せることができたら、ボクら一般人は感動するのかと思いました。

自分の枠や殻を外すことは、なかなか一般人にはできないのですが、それができる人は役者が天職であり、それが本当の芸なのではないかと思いました。そういう意味で、菅田将暉の多くの役を観ていきたいと思いました。ある一面だけを見て、その人を推し量ることはよくありますが、いくつもの顔を持ち、多面的な人ほど魅力的で、それを器用というのかはわかりませんが、菅田将暉の演じる様々な役を見ていきたいと思いました。

ストーリとしては、後編予告である程度はわかっていましたが、後編は、バリカン健二を演じたヤン・イクチュンの凄さがよくわかりました。言葉ではなく、態度や表情で、心理の葛藤を表現し、それが伝わってくる演技は素晴らしかったし、適役だと思いました。ヤン・イクチュンも要注目で見ていきたいと思います。

そして、予想以上の感動の中で、エンドロールにて、BRAHMAN『今夜』を聞くことができて良かったです。

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あゝ、荒野 [前篇/後篇] 2017 映画予告編

【レビュー】映画 あゝ荒野 前編

ボクは、この映画を観て(まだ前編だけですが)、ボク自信が映画に何を求めているのかわかりました。心揺さぶられる瞬間を求めているのだと確信しました。日常や現実を一切忘れて、没頭できる映画を探して日々観続けているのだと思いました。それはホラーでもコメディでもジャンルは関係ありません。

「あゝ荒野」は、その映画の存在を知ってから、ずっと観てみたかった映画の一つでした。主題歌も良く、この歌に合う映画とは名作に違いないという思いがありました。

https://www.youtube.com/watch?v=3wCbJP0rgeU

寺山修司は、書を捨て町へ出ようを高校生の頃に読んで以来、触れることはありませんでしたが、奇想天外な作品を残したというイメージだけ持っていました。あゝ荒野も読んでいませんが、本の存在は知っていました。

それが今、映画化されると知ってもピンとこず、古い原作なのだという認識でしかありませんでしたが、予告を観たときから、ずっと観てみたいと思ってきた映画でした。

今、前編を見終えて、観て良かったと思っています。157分と長い映画ですが、終始、没頭してしまいました。キャスティングも良く、菅田将暉はどんどん良い役者になっていってるなと思いました。自分のイメージを縛らず、できるだけさらけ出すという演技は、こうも人を惹きつけるかという気持ちになりました。ヤンイクチュンは、「息もできない」以来ですが、同じくイメージが定まらない演技でした。木下あかりは初めて観ましたが、役を演じきっていると思いました。

[blogcard url="http://kaikoh.net/ikimo"]

後編予告を観ましたが、「ええっどういう展開!?」という感じだったので楽しみです。

邦画でここまで没頭したのは、「湯を沸かすほどの熱い愛」以来でした。

https://www.youtube.com/watch?v=dTzbF75j4XY

【レビュー】映画 ザ・ウォール

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その題名のとおり、壁を挟んでの攻防ですが、先日観たグレートウォールのような立派な壁ではなく、ボロボロの壁を挟んで、アメリカの狙撃兵(アイザック)とイラクの狙撃兵(ジューバ)が対峙し続けるものでした。

2人は、対峙して無線を使って会話を重ねていきました。

なぜイラク兵ジューバは、アメリカ兵アイザックに興味をもつのか不思議でした。会話を重ねて、ジューバはアイザック個人の情報を聞き出していきます。もともとアイザック知り合いだったのかという気もしましたが、そうではなさそうでした。ボクは、これは映画なので、アイザックは最後は脱出するのだろうとぼんやり思っていたのですが、アイザックの絶体絶命な状況からどう脱出するのか、ボクには想像が全くつきませんでした。

絶体絶命と思っても諦めない心というのは、諦めない心をずっと継続し続けて模索するよりも、何度も諦めかけて、また心を繋ぐという方が現実的で、リアルな心理描写だと思いますので、先日観た「ゼロ・グラビティ」も同じでしたが、一度諦めてまた希望を繋ぐ、また諦めて気持ちを奮い立たせるという繰り返して生き延びるのだと確信しました。

敵の懐に入り込むというのは、戦略の一つだとは思いますが、その具体的な方法と目的は最後になるほどなと思わされました。戦争の一つの戦闘という切り口ではありますが、人が描かれているので深く観入り面白いのだとおもいました。

https://www.youtube.com/watch?v=9tccmL5fh1Q

【レビュー】映画 幼子われらに生まれ

 

https://youtu.be/M3IUP7tZp50

[blogcard url="http://osanago-movie.com/"]

 

当分昔に原作を読んだことがあるという記憶はありましたが、ストーリーは何となくこんな感じだったかなというぐらいしか覚えていませんでした。

印象的な題名で、重松清の作品がまた一つ映画化されたとだけ思っていたのですが、予告を観ると、本編を観てみたくなりました。

 

原作を書いたのは21年前でした。でも、映画は「いま」の物語になっていました。 それが原作者としてなによりうれしい。最高の勲章です。 三島監督はじめ、スタッフ、キャストの皆さん、ありがとうございました。

重松清

 

ボクの周りにも何組かおられますが、子連れ再婚の難しさを理解しました。

今のボクは主人公と同じ年頃なので、ボクにもそういった人生の可能性もあったのかと思いました。

奥さんの女の連れ子との距離感は、いくつになっても、何年経っても微妙なのかと思いましたが、ボクだったらどうするか考えさせられました。

 

浅野忠信は、「沈黙」、「淵に立つ」、以来でしたが、田中麗奈を久しぶりに見ました。

 

工藤官九郎が演じる沢田がよかったです。

ボクはどちらかというと沢田タイプなのかなとも思いました。