カイコタンの読書ブログ

読書したり映画を観て感じたことをつづっていきます。

ガラパゴス  相場英雄

ボクらロスジェネと呼ばれる世代の働き方や現代日本の過酷な社会システムが描かれた小説でした。

確かに、日本は戦後復興を遂げ、高度経済成長期にがんばった日本人は素晴らしいと思いますが、そこから権益の守りに入ってしまったのでしょうか。バブル崩壊の影響は現在にも及び、政治は労働者の現実を全く見ず、大企業の利益優先の政策でしかありません。

将来に対し希望を持てない生活の中にも、アイデンティティを見失わないという点にボクらの世代に生き方が隠されているのだと思いました。

 

 

ガラパゴス 上

ガラパゴス 上

 

 

 

ガラパゴス 下

ガラパゴス 下

 

 

映画 野火

小説は高校生の頃に読んでいました。細かな内容は忘れてましたが、ストーリーは観ながら思い出しました。


これが真実かどうかはわかりませんが、当時の雰囲気はリアルです。

 

 

野火 [DVD]

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花渡る海 吉村昭

人は置かれた環境の中でベストを尽くそうとするのが自然な姿なのだと思いました。最後は運が影響しますが、あくまでベストを尽くさなければならないのだと思いました。

久蔵が漂流してロシアで過ごした期間は数年であっても、その激動を生き抜いたということが尊いのだと思いました。

久蔵が川尻に戻ってからの半生はまた大変なことだったのでしょうが、ボクは久蔵の心理を考えなければならないと思いました。

やはりボクは吉村昭の文体が読みやすいと感じ、司馬とはまた違った読了感に惹かれるのだと思いました。

 

花渡る海 (中公文庫)

花渡る海 (中公文庫)

 

すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 堀江貴文

ホリエモンの教育に対する考え方は、本質を捉えすぎて、特に団塊の世代以上には受け入れられないと思いました。

 

ボクは、教育は社会に平行して適合しなければならないと思っていますが、現状では、ホリエモンのいうように、学校は、今でも工場要員の養成所でしかないと思いました。

 

親としてのエゴが子供にどう影響するのかも考えなければなりませんが、それ以上に、システマチックにホリエモンのいう洗脳的教育システムは子供たちの本当の思考を奪うのだと思い、日本の教育の現状に絶望しました。

 

励み場 青山文平

小説において、セリフとセリフの間の描写が多すぎると、リズム感が失われますが、その描写が巧みであるほど、次のセリフの深みが増すという効果が存分に感じられる文体と思いました。

青山文平の二冊目でしたが、ボクは青山文平にハマりつつあることに気づきました。

 

ボクのような現代人にも、すっと物語に入っていけるのは、時代背景が想像しやすい描写ということもありますが、登場人物の心理が砕いて描かれているからではないかと感じました。

激烈な感動はありませんが、終盤心が揺り動かされる感触がありました。

 

夫婦であっても、互いの心の奥深くを理解しあうことは難しいのだと思いましたが、互いの向く方向が同じであれば、次第に理解は深まるのだとも思いました。

間違って認識していても、向かうべき方向がブレなければ、いずれ真実に当たるのだと思わされました。

 

青山文平を引き続いて読んでいこうと思いました。

 

励み場

励み場

 

 

映画 二重生活

原作を読んでいませんが、面白い設定で、どのように展開していくのか楽しんで観ることができました。

とにかく、門脇麦の演技に夢中になりました。

満島ひかり二階堂ふみ尾野真千子などに通ずる「覚悟」を感じることができる女優の一人だと確信しました。
より注目していきたいと思いました。

 

二重生活 [DVD]

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スクラップ・アンド・ビルド 羽田圭介

人は常に思考しながら生きているのだと感じさせられました。

 

思考を文章で表現すると、一瞬でも多くの分量になりますが、それは映画では難しい、小説ならではの表現なのだと思いました。

また、家族というつながりで、愛情だけで介護はできないと思いました。家族ゆえに、個人の尊厳を後回しにしてしまい、そしてそれが自分をも苦しめるのかと思いました。

 

家族の介護は、安易ですが、両者が破壊されやすいとも思いました。

 

スクラップ・アンド・ビルド

スクラップ・アンド・ビルド

 

 

映画 エスター

ホラーというジャンルに分類されるのかはわかりませんが、手に汗握る感じを久々に味わえる映画でした。


持ちモノや服装から、序盤に真相が何となくわかりましたが、わかるとさらに恐怖が増すという感じでした。


イザベル・ファーマンの演技はすごいとしか言いようがなく、特に表情の、序盤のかわいらしさと終盤の無表情の怖さに引き込まれました。

 

エスター (字幕版)

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遠縁の女 青山文平

青山文平を初めて読みました。
短編ですが、非常に独特と思いました。

どの作も終わり方が独特で、余韻の残る読了感でした。特に最初に読んだため印象に残った一編目の「機織る武家」はそこで終わるのかという場面が印象的でした。

歴史の考察が深く、薄っぺらい歴史ものではなく、古い日本の情景を通して、人の心を深い部分を描く小説は新しくも感じました。

 

遠縁の女

遠縁の女

 

 

明治天皇”すり替え”説の真相 落合莞爾

明治天皇のすり替えはあったのか?フルベッキ写真の真相は?ということで、落合氏と斎藤氏の対談を交えながら、それぞれの主張が展開されていきます。

すり替えはあったとする点では共通ですが、それが大室寅之祐であったかどうかとか、フルベッキ写真の青年は誰なのかという点で、2人の主張は微妙に異なります。
共産主義的視点ではなく、純粋に知りたいという欲求に押されて、最後まで興味深く読めました。

落合の思考は多量の裏資料を元に構成されているようですが、その資料は公でない点に落合史観の真髄があるように感じました。

 

 

分水嶺 笹本稜平

山をベースにした小説は、読んでいるボク自身もまるで山を登っているかのように感じられるかが、面白いかどうか判断できる基準ですが、その点では少し入り辛い感じがありました。

 

トーリー重視という感でした。

 

分水嶺

分水嶺

 

 


トーリー重視という感がありました。

映画 UDON

人には、器用な人もいれば、不器用な人もいますが、社会にはそれぞれ居場所があるのだと思いました。

 

不器用な人は妥協しないというセリフに納得し、一つのものを作り続けるのは不器用な人の方が合っているのだと思いました。

一方、器用な人は、妥協をすることで、どんどん先に進むことができて、それはそれで新たな開拓をしていくことが合っているのだと思いました。

 

本当に美味しいうどんが食べたくなりました。

 

UDON

UDON

 

ソクラテスに聞いてみた 藤田大雪

人が生きる上で、仕事、人間関係、お金、恋愛、結婚についての悩みはよくあると思いますが、多くの人は悩みを抱えて生きているようにも思えます。

 

ソクラテスは、よく生きるとはどういうことか、という問いから思考が進みます。

同じ事象でも、視点を変えたり、考え方を変えれば、全く異なる見え方になるということは理解できました。

 

対話という形式は、素人が哲学に入りやすい形だと思っていましたが、そうではなくて、人の悩みは対話の問答を通じて、より深く理解しやすいものだと思いました。

 

誰かを幸せにする人間になる、という考え方は、ボクの向かう方向を確認させられる言葉になりました。

 

 

ソクラテスに聞いてみた 人生を自分のものにするための5つの対話

ソクラテスに聞いてみた 人生を自分のものにするための5つの対話

 

 

映画 ロスト・バケーション

一緒に観ていた子供たちは途中で観られなくなるくらいのスリルでした。


泳ぎの苦手なボクから見れば、海に入るということ自体が既に怖いのですが、サメと戦い生き延びるという精神力が素晴らしく、やはり最後まであきらめてはいけないと思わされました。

 

このようなことが起きて、後からそれを振り返ったとき、なんて最悪なことが起きたのだろうとアンラッキーを呪うのか、助かって良かった、ラッキーだったと考えるのかで、同じ出来事でも捉え方が変わると思いました。

自分は幸運なのだと常に感じることができる考え方であれば、生きることに積極的になれると思いました。

 

君はどこにでも行ける 堀江貴文

今の日本の閉塞感や生きにくさは、将来への不安に直結し、過去の自分の判断が間違いであったのかという自己否定や、家族や社会が悪いのだと、自分は悪くないのだという考えに陥る悪循環にはまります。

そんな風に考えるのではなくて、今を生きるのだと、未来を信じて今を生きるのだとホリエモンは言ってくれているのだと感じました。

みんなと一緒に泥沼でもがかなくても、ボクはすでに自由を手に入れることができるし、どこにでも行けるのだと思わせてくれる本でした。

 

現在の権益を必死に守ったり、過去の栄光にしがみついている人たちと比べれば、ホリエモンが如何にシンプルに身軽く生きようとしてるかわかりました。


君はどこにでも行ける

君はどこにでも行ける