カイコタンの読書ブログ

読書したり映画を観て感じたことをつづっていきます。

福澤徹三

灰色の犬 福澤徹三

20代とヤクザの苦悩と警察内部の個人的な事情が絡まって面白かったです。福澤徹三は難しい言葉や回りくどい言い回しがない文体なので、どんどん読み進めることができますが、本書は特に後半、目まぐるしく視点が変わり、どういう結末を迎えるのか気になり、…

死に金 福澤徹三

余命わずかとなったとき、お金を抱えたままでは死ねない、相続させたい人間もいないというときの男の心境は想像できませんが、そのお金をあてにして、周囲の人間が必死に動く様が面白かったです。 楽して莫大なお金を手にしたいという気持ちより、無心に好き…

Iターン 福澤徹三

サラリーマン社会とヤクザ社会の対比が面白かったです。 組織からの視点で見たとき、擬似家族という前提で構成されるヤクザ組織は、資本主義上の会社組織と比べて、むしろ人間としては健全な組織なのではないかとも思いました。 お金の流れからしても、会社…

白日の鴉 福澤徹三

「それでもボクはやってない」(2007年公開)を思い出しました。 痴漢に疑われたら、やってないことを証明、いわゆる「悪魔の証明」を被疑者が行わなければならないという、冤罪が生まれやすい状況に陥ってしまいます。 本書は、単に金銭目的や嫌がらせとい…