カイコタンの読書ブログ

読書したり映画を観て感じたことをつづっていきます。

くちぬい 坂東眞砂子

ロスジェネ、ゆとりなど、世代によって独特な思考があるように、団塊世代前後にも特徴的な傾向があるように思います。

特に、昭和一桁年生まれの人びとは、思春期前後の終戦によって価値観の崩壊を経験したことにより、自分たちが日本を作り上げなければいけない使命感で生き、新たな価値観を生んだと言われますが、今でもそれを必死に守ろうとしているように思えます。
それらが今の日本の、資産的、社会的な歪さを生んだように思います。


しかしその、例えば、終身雇用や持ち家神話、東京至上主義、年金制度は崩壊したにもかかわらず、それらにボクらも縛られていることに腹立たしさを感じます。
本書の違和感は、読了後も続きますが、久々に考えさせらたれ小説でした。

 

くちぬい (集英社文庫)

くちぬい (集英社文庫)