カイコタンの読書ブログ

読書したり映画を観て感じたことをつづっていきます。

励み場 青山文平

小説において、セリフとセリフの間の描写が多すぎると、リズム感が失われますが、その描写が巧みであるほど、次のセリフの深みが増すという効果が存分に感じられる文体と思いました。

青山文平の二冊目でしたが、ボクは青山文平にハマりつつあることに気づきました。

 

ボクのような現代人にも、すっと物語に入っていけるのは、時代背景が想像しやすい描写ということもありますが、登場人物の心理が砕いて描かれているからではないかと感じました。

激烈な感動はありませんが、終盤心が揺り動かされる感触がありました。

 

夫婦であっても、互いの心の奥深くを理解しあうことは難しいのだと思いましたが、互いの向く方向が同じであれば、次第に理解は深まるのだとも思いました。

間違って認識していても、向かうべき方向がブレなければ、いずれ真実に当たるのだと思わされました。

 

青山文平を引き続いて読んでいこうと思いました。

 

励み場

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