カイコタンの読書ブログ

読書したり映画を観て感じたことをつづっていきます。

死に金 福澤徹三

余命わずかとなったとき、お金を抱えたままでは死ねない、相続させたい人間もいないというときの男の心境は想像できませんが、そのお金をあてにして、周囲の人間が必死に動く様が面白かったです。 

楽して莫大なお金を手にしたいという気持ちより、無心に好きなことをした結果、お金が集まってくるのだという結末に救われた感じがしました。 

確かに、無心であることや純粋であることは尊いという価値観でなければ、世渡り上手やテクニシャンがのさばる世の中では無茶苦茶になりますので、その道筋が示されたのは良かったです。

 

死に金 (文春文庫)

死に金 (文春文庫)