カイコタンの読書ブログ

読書したり映画を観て感じたことをつづっていきます。

灰色の犬 福澤徹三

20代とヤクザの苦悩と警察内部の個人的な事情が絡まって面白かったです。福澤徹三は難しい言葉や回りくどい言い回しがない文体なので、どんどん読み進めることができますが、本書は特に後半、目まぐるしく視点が変わり、どういう結末を迎えるのか気になり、一気読みでした。 

 
年齢や職業や立場を超えて、それぞれが抱える不安や苦悩は、その本人にとっては深いものであっても、他者がそれらを本当に理解することはできないのだと思いました。 

 
自分以外の人のことを思う気持ちは、そこに良心がなければ、例え家族であっても真実には分かり合えないことがあるのだとも感じました。

 

灰色の犬 (光文社文庫)

灰色の犬 (光文社文庫)